LONCO JOURNAL ロンコ・ジャーナル

PHILOSOPHY

  • 2020.12.24
  • 『倉庫ロボット体験談』

三菱商事株式会社の櫻井と申します。
前回は、米国におけるシェアリング最新事情について寄稿させて頂きましたが、今回は姉妹サービスの倉庫ロボットサービスRoboware (ロボウェア)についてお話しさせて頂きます。
Robowareで扱うロボットは、弊社で徹底的に実証利用し、メーカーと一体となり改良を続けています。万が一にも止めてはいけない物流だからこそ、安心してご利用頂けるサービスのご提供にこだわっています。
今回は倉庫ロボット体験談として、棚を移動させるGreyOrange社Ranger GTP(レンジャージーティーピー)の実証について、ご紹介させて頂きます

①導入編:ロボットを使うには、作業をどう設計すればいい?

Ranger GTPは碁盤の目状に棚を動かし、作業員はステーションで商品を格納・ピッキングします。 AIが最適な在庫や出荷を管理するなど、優れた性能から通販やメーカー、小売産業など様々な分野で導入されています。 弊社が導入設計を始めたのは2018年夏ごろでした。当時はRanger GTPを使った入庫から出庫迄の作業フローが分からず、どうすれば生産性が高くなるのかメーカーと設計・シミュレーションを繰り返しました。 実際に最終設計が完了したのは半年後で、通常の作業設計の前に、ロボット運営の学習時間に多くの時間を要しました。

図1

②導入編:運用にどれだけコストがかかるか分からない。

倉庫ロボットは標準化されたハードウェアと、柔軟性高いソフトウェアを組み合わせることで、従来の機械的なマテハンや人手作業とは異なる新しいオペレーションが可能になります。 しかしハードウェアは駆動部分やバッテリーの定期保守が必要で、ソフトウェアは定期的にバージョンアップされ、万が一のトラブル対応など、どの程度保守や運用費用がかかるか当初は分かりませんでした。そのため、導入期に正確な投資対効果を計算することは簡単ではなく、社内の決裁や、お客様へのご説明が十分に行えませんでした。

③運用編:出荷カットオフまでに作業を終わらせないと!

2019年に三菱商事ロジスティクスと共同でRanger GTPを導入し、本格的なオペレーションを開始しました。 自動化を行うと必ず作業キャパシティという制約が発生するため、毎日変動する物量に対し、作業プランニングをしっかり行わないと、出荷カットオフに間に合わなくなる可能性があります。ロボットを何台動かし、いくつの作業ステーションで何人がピッキングを行うか、ノウハウを蓄積するまで時間が必要です。 また作業フローを変更するたびにチューニングが必要になるため、プランニングできるソフトウェアが必要になります。

④運用編:台数をピークに合わせて買ったので、余ってる!?

弊社では、45台のRanger GTPを運用していますが、ピークの物量に合わせて台数を設定しているため、閑散期ではロボットが遊休化することがあります。一方、繁忙期では想定外の物量で倉庫ロボットが不足することもあり、人でオペレーションと並行した運用も必要になります。 将来は、倉庫ロボットの過不足を業界全体でシェアし、最適なコストで運用することが求められるようになります。

倉庫ロボットサービスRobowareにお任せください!

倉庫ロボットの実証を徹底的に行ってきた経験に基づき、弊社ではすぐに簡単に倉庫ロボットをご利用頂けるよう、月額制倉庫ロボットサービスRobowareをご提供しています。 既に外部のお客様への導入実績もできており、現在も具体的な商談を複数件進めております。

実証の経験をふまえたサービスの特徴は4つ。

  • ①無料コンサル:実証を積んだ倉庫ロボットだけをご提案。分析・戦略から導入・運用までをトータルサポート
  • ②全て込みの価格:サービス価格は、ロボット・ソフトウェア・保守を含む月額・台数建のタリフ料金
  • ③作業プランニング:作業の引当てや計画の最適化ができるソフトウェアを利用できる
  • ④変動費化:月額・台数建てなので、物流波動に合わせてロボットの台数を増減することができます
2020年12月時点で、2機種を扱っており、今後もラインナップを拡充していく予定です。

1) 自律走行しピッキングをリードするFlexComet(フレックスコメット)
2) 棚を移動させるRanger GTP(レンジャー GTP)

ご興味ある方は、ぜひオンライン視察会を毎週行っていますので、お申し込み頂ければ幸いです。
サービスサイト:https://roboware.ai
オンライン視察会:https://roboware.ai/online-visit

図2

倉庫の自動化やロボット導入で、お困りごとございましたら、直接お話しもさせて頂ければと思いますので、ご一報お待ちしております。

【三菱商事株式会社】
物流開発部
アセットシェアリングプロジェクトマネージャー
櫻井進悟
ml.roboware.toiawase@mitsubishicorp.com